
ガンプラEXPO版のHGUCガンダムクリアカラーバージョンです。
先日のイベントで発売された「V作戦セットクリアカラーバージョン」の
ガンダムとは成型色が若干異なります。
その違いを比較しつつ、今回は
“クリアカラーバージョンの仕上げ ” をご覧に入れます。
<パーツ整形>
ランナーから切り取る際、ヒビ割れを起こさないように細心の注意が必要です。

ゲート自体が小さいパーツはランナーごと切ると、切り離しの衝撃でパーツとの
接点がダメージを受けてしまう事があるので、このようにゲート部分を多く残して
切り取った方が安心です。くれぐれも刃を入れる向きにはご注意を!

次に、パーツに近いところで余分なゲートを切り取ります。
このときもゲートを少し残しておき、このあとナイフで整形して仕上げます。

・・・・・ちょっと見にくいので、
参考にするパーツを変えます。(って、最初からこっちでやれ!)
○が第一段階、
□が第二段階です。
ナイフでの整形は第二段階の両サイドから慎重に整形しましょう。
片方から一気に整形すると、ほぼ間違いなく整形跡が荒れてしまいます。

ナイフで整形してつや消し状態になったゲート跡は、

その部分を爪で擦れば目立たなくなります。
<ヒビ割れの補修>

小さいものなら、「流し込みタイプ」の接着剤で補修できます。

多くつけ過ぎると逆に目立ってしまうので気をつけましょう。

↑かなり目立たなくなりましたね。
<アンテナの整形>
○の余計な部分を
○のようにニッパーでカットして、棒ヤスリで丁寧に整形します。

擦りガラスのような状態に仕上げます。
力を入れすぎて深いキズを残さないように注意しましょう。

↑2000番までペーパーがけをして固めの布で磨いた状態です。
このくらいまで透明感が回復すれば、コンパウンド磨きの必要はないでしょう。
<スミ入れ>
ガンダムでは、マスク部分にのみ行います。

<塗装>
基本的には通常版と同様の場所に追加塗装が必要ですが、
クリアカラーバージョンでは、あえて塗装をしないほうが良い
ところもあります。
ガンダムの場合、頭部はできる限りやっておいた方が良いでしょう。


塗装箇所は、
①、目の下,前後頭頂部センサー ; クリアレッド:クリアオレンジ=1:1
②、目,バルカン砲 ; クリアイエロー
③、目の縁,サイドダクト ; 油性スミ入れペン黒
ポイントはクリアレッドの発色にあります。
クリアレッドをそのまま塗ると、その部分だけ他より濃くなってしまいます。
その対策として、クリアオレンジと1:1の比率で混合して
クリアレッドの明度を上げましょう。この塗料はクリアレッドの筆塗りでは
たいへん重宝しますので1本作っておくことをオススメします。

頭部以外の塗装箇所は以下のとおりです。

首は胸部と一体成型なので、スモークグレーで塗装します。

連邦マークはクリア塗装では再現できないのでイエロー1での塗装です。

膝下のダクトをスモークグレーで塗装します。


足首と股関節のフレームは塗装しないほうが良いでしょう。
最近発売された「V作戦セット」のガンダムとの色の違いを見てみましょう。

色が薄いほうがガンプラEXPO版クリアカラーバージョンです。
